2016年11月9日水曜日

エアガンの紹介 - 東京マルイ 次世代電動ガン SCAR-L

はじめに

M16の採用以来、現代に至るまで米軍はAR-15系のライフルを採用し続けていますが、一方で新しい銃の採用を検討したことも何度もあります。SCAR-Lもそのうちの一つです。

1. FN SCAR-L


 

FN SCARは、FN Herstal社がアメリカ特殊作戦群(SOCOM)のSCARプログラムに向けて開発したアサルトライフルです。5.56x45mm仕様のSCAR-Lと、7.62x51mm仕様のSCAR-Hがあり、全く同じ操作性を持ちます。
アッパーレシーバーはガスブロックまで一本のアルミブロックからできていて、AR-15の弱点であるバレル基部の弱さがありません。作動方式はショートストロークガスピストンのため、汚れにも強くなっています。

結局SCARプログラムはキャンセルされ、SCAR-Lが全面的に採用されることはありませんでしたが、SCAR-LはMK16、SCAR-HがMK17、SCAR-Hのロングバレル・マークスマンライフル仕様がMK20として、一部部隊で使用されています。

東京マルイはこのSCAR-Lの第4世代型をモデルアップしています。第3世代型はWEとVFC、またVFCのコピー商品をDboysが発売していますが、第4世代型は次世代電動ガンのみです。
セレクターの角度が違うので、第3世代型と第4世代型はすぐわかります。セレクターを水平にした状態でSEMIになるのが第3世代型、SAFEになるのが第4世代型です。

次世代SCAR-Lは、次世代M4と同様のギミックを備えていて、シュート&リコイルエンジンと、作動ストップ機構を装備しています。また、アッパーレシーバーが実銃同様に一本のアルミ材でできているので、かなりリアルな構造をしています。寸法もかなり実銃に近く、一部サードパーティの実銃用ハンドガードは小加工で取り付けることができます。
アウターバレルもSCAR-Lはアルミの一本物で、基部と分割されていないので比較的頑丈です。

ストックは折り畳みが可能で、そのためにストック基部がかなり特殊な形状をしています。そのため、実銃用のストックや、VFC/Dboys用のストック等は全く取り付けができません。ストックのロックボタンの強度があまり高くないので、無理にパチンと勢いよくロックすると、割れることがあります。注意してください。

この電動ガンは精度が非常に高く、初速も高めに設定されているので、長射程での精密射撃が可能です。一方で、重厚なアルミのアッパーレシーバーが長く伸びているので、かなり重いのが難点です。VFC用のMK13 EGLMグレネードランチャーの取り付けもできるのですが、これを付けると構えて走り回る気が全く起きないほどの重さになります。

ごく初期のロットでは、アッパーレシーバーのトップレールが切削不良を起こしていたこともありましたが、現在の製品では完全に修正されています。

対応バッテリーはミニバッテリーです。ストックに入るので、交換は簡単な部類でしょう。

2. バリエーション


SCARは軍用銃なので、いくつかのバリエーションがあります。なお、次世代SCARには、全てのモデルにブラックとFDEのカラーバリエーションが存在します。


最初に発売されたのが、5.56x45mm仕様、14.5inバレルのSCAR-Lです。マガジンは次世代M4系と互換性があるので、次世代M4を持っている方は追加で買い足す必要がなく、便利です。


次に発売されたものが、SCAR-Lの10.5inバレル仕様であるSCAR-L CQCです。アウターバレルが短くなったのに合わせて、インナーバレルも短くされています。


SCAR-Lは上記2種類ですが、7.62x51mm仕様のSCAR-Hも発売されています。SCAR-Hはアウターバレルがガスブロック部分で2ピースになっていて、エクステンションアウターバレルを取り付けておくと16.5inのカービン仕様、取り外すと12inのCQBカービン仕様になります。

なお、SCAR-Hは実銃もそうなのですが、SR-25やM14等の他の7.62x51mm系バトルライフルとのマガジン互換性はありません。専用品になります。

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