2016年10月21日金曜日

エアガンの安全な取り扱い方(電動ガン編)

はじめに


エアガンは外見こそ銃にそっくりですが、実際のところ仕組みが全然違うので、実銃と同じように扱えばいい、というわけではありません。
ただ、基本的には「引き金を引いても弾が出ない」状態にするのが基本です。

仕組みや構造によって取り扱い方は変わってくるので、まずはそれぞれについてまとめていきましょう。

なお、最初にひとつだけ理解していただきたいのは、安全な取り扱いとは「自らが心掛け、実践する」ものであって、「誰かを糾弾し、実践させる」ものではありません。何をさておいても、この点だけはしっかりと守ってほしいと思います。

1. 基本的な取り扱い


電動ガンは実銃とは異なり、そのパワーソースと弾丸が別々に供給されます。そのため、「マガジンを抜いていても弾が出る可能性がある」ことに注意しなければなりません。

一般的な電動ガンの場合、マガジンを抜いていても、マガジンからチャンバーまでの給弾ルートにBB弾が残ることがあります。また、電子回路で常にノズルとピストンが前進した状態で停止するように制御しない限り、撃った後にチャンバーに弾が残っていることがあります(プリコックにすると確実にチャンバーに弾が残ります)。
この状態でトリガーを引くと、マガジンが無くても弾が発射されてしまいます。

なので、一番良い方法は「マガジンを抜いてから安全な方向に向けて発砲して弾を抜く」です。実銃と違ってスライドやボルトを動かしても弾を抜けないので、撃ってしまうのが確実です。
サバゲフィールドやシューティングレンジでも、フィールドアウトや射撃終了する際にはこの方法を使っているところがほとんどです。

弾を抜き終わったら、セレクターをSAFEポジションにしておきましょう。
なお、電子制御式ではSAFEポジションを発射に割り当てられるものがありますが、正直危険なのであまりお勧めはしません。

2. バッテリーの取り外し


長期にわたって使わない場合は、必ずバッテリーを取り外すようにしましょう。バッテリーが入っていなければ電動ガンは動かないので、最大の安全策です。

また、電子制御式だったり、FETが入っていたりすると、作動させていなくても電流が流れているので、バッテリーを消耗します。リチウムポリマーバッテリーでこれをやってしまうと、発火する恐れもあるので、注意してください。

3. ピストンの解放


安全性とは直接関係ないのですが、使い終わったらセミオートで一発撃ってから保管することをお勧めします。

機械スイッチ式の場合、カットオフレバーがあってもいくらかピストンがコックされた状態で停止するのですが、セミオートよりもフルオートの方が勢いが付いている分より多くコックされてしまいます。そのまま放置するとスプリングが圧縮されたままになり、テンションが落ちてしまうので、セミオートで撃って解放する、というわけです。

電子制御式でピストンが前進状態で完全停止するようになっているものは、気にしなくても構いません。一方、プリコック機能を使っている場合は、制御基板の機能を使って解放することになります。プリコック機能が付いている電子制御基板には、通常ピストン解放機能がありますが、もしも無い場合(あるいはなんらかの細工をして停止位置を変えている場合)は、分解して逆転防止ラッチを解除する必要があります。大変面倒くさいので、あまりお勧めはしません。

シア式の場合は、電源を切った状態(またはバッテリーを抜いた状態)で引き金を引くとエアーコッキングガンとして作動するので、それを活用してスプリングを解放できます。

0 件のコメント:

コメントを投稿