2016年9月30日金曜日

エアガンの紹介 - 東京マルイ 次世代電動ガン SOPMOD M4

はじめに


エアソフトライフルの中でも一二を争う人気を誇るモデルが、米軍が使用するM4A1カービンですが、ひとくちにM4と言ってもバリエーションが多岐にわたりすぎていて、どれを選んだらさっぱりわからない、ということはありがちです。
今回は、そのうちのひとつ、東京マルイの次世代電動ガン SOPMOD M4を紹介したいと思います。


1. M4カービン



米軍がベトナム戦争時に採用したM16ライフルは、50年以上に渡って改良を加えられながらいまだに使われ続けています。戦闘形態の変化に伴って、長大なフルサイズライフルよりも、取り回しの良いカービンがありがたがれるようになりましたが、米軍もそれにしたがい、M16ライフルの短縮バージョンである、M4カービンを採用しています。

M4カービン、あるいはM4A1カービンは、M16A4ライフルのバレル長を14.5inchとして、ストックを5ポジションの伸縮タイプにしたモデルです。バーストモデルがM4カービン、フルオートモデルがM4A1カービンですが、現在では主にM4A1カービンが使われています。

米軍が使っているだけあってエアガンでも特に人気があり、もちろん電動ガンでも何種類も発売されています。その中には、単純な射撃性能だけでなく、ギミックが盛り込まれたモデルもいくつか存在します。そのうちのひとつが、次世代電動ガン SOPMOD M4(次世代SOPMOD)(http://www.tokyo-marui.co.jp/products/electric/nextgeneration/201)です。


2. 次世代電動ガン SOPMOD M4


SOPMODとは"the Special Operations Peculiar MODification"の略で、特殊作戦用に回収が加えられた装備のことを意味します。具体的に特定のモデルを表すわけではないのですが、SOPMOD M4と言った場合、大抵はKnights ArmamentのRAS(Rail Adapter System)とLewis Machine & Tool CompanyのCraneストックを取り付けたものを指します。

次世代SOPMODもまさにそのような構成をしていて、アルミダイキャスト製のレシーバーにやはりアルミダイキャスト製のRASレプリカと、ABS製のCraneストックレプリカが取り付けられています。
スタンダード電動ガンのM4A1カービンとは異なり、レシーバーが金属製で比較的頑丈なのがポイントです。ただし、その分重量はありますので、サバゲ利用では不利かもしれません。

次世代電動ガンシリーズは、シュート&リコイルエンジンというギミックを搭載していて、ピストンの作動に連動して内部のウェイトを前後させて、疑似的な反動を再現する仕組みを持っています。実銃とは異なり前に向かうような反動ではありますが、それでもBB弾の発射と同時に銃が大きく振動するので、撃っていてとても楽しい銃です。

また、次世代SOPMODをはじめとする次世代M4シリーズには、マガジン内のBB弾を撃ち切ると自動的に作動が停止するオートストップシステムも搭載しています。再度撃つには、マガジンを交換してボルトキャッチを押す必要があります。ノーマルマガジン専用で多弾マガジンでは使えませんが、弾切れ時のリロードアクションが楽しめます。
この機構のため、スタンダード電動ガンのM4A1カービンとのマガジンの互換性はありません。

命中精度ですが、設計が新しいためか初速が比較的高いのと、チャンバーの性能がよいこともあって、東京マルイの電動ガンの中ではトップクラスの性能を誇ります。ただし、フルオート射撃時は振動で狙いがずれてしまうので、弾が散ってしまいます。これもロマンのひとつと思いましょう。

次世代SOPMODは、バッテリーとして専用のSOPMODバッテリーを使用します。これはニッケル水素バッテリーをコの字に組み立てたもので、ストック後部のバットプレートを外して差し込むだけの簡単取り付け仕様になっています。



扱いが非常に楽なのがメリットですが、ニッケル水素バッテリーであることと、構造上接点が多く、効率が悪いのが欠点です。通常の電動ガンは大抵1秒に約15発ほどのサイクルで発射しますが、次世代SOPMODは1秒に約13発ほどと、やや遅めのサイクルになっています。また、セミオートロックも発生しやすいのが難点です。
サードパーティからリチウムポリマーバッテリーを取り付けるためのアダプターも発売されているので、気になるようであればそちらを使用するのもよいでしょう。

次世代SOPMODは金属製のレシーバーを使っているので比較的頑丈な部類ですが、使い込むと振動でバッファーチューブがガタついてくるという持病を持ちます。現在のモデルは改良されてはいますが、それでも傷みやすいので、定期的にバッファーチューブとキャッスルナットが緩んでいないか、点検することをお勧めします。きちんと手入れをしてれば、取り返しがつかなくなるほど傷むことはなかなかありません。

次世代電動ガンシリーズは比較的価格が高めであることと、特許で守られているため海外製のコピー商品が存在できないこと(そんなことは当然だと思われるかもしれませんが、海外製のエアガンにはかなりの割合で日本製品のコピー商品が存在します)の2点から、海外製のカスタムパーツは比較的少なめです。

ただし、グリップ、ハンドガード等はスタンダード電動ガンのM4A1シリーズと完全な互換性があるので、外装パーツの交換で困るところといえばレシーバーとストックくらいでしょう。
ストックも交換したいのであれば、ノーマルのM4A1を再現した次世代電動ガン M4A1カービンも発売されているので、そちらを選ぶとよいでしょう。こちらはSOPMODバッテリーではなく、通常のバッテリーをハンドガード内に格納します。



次世代SOPMODは多少の欠点はありますが、性能が非常に高いので、おすすめできる電動ガンのひとつです。単純なBB弾の発射のみならず、射撃そのものの面白さも一緒に味わえる電動ガンとしては、随一のものだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿