2016年9月4日日曜日

エアソフトガンの種類(作動方式編)

はじめに

前回エアガンにはいくつか種類があることを書きました。
今回は、それらについてすこし掘り下げてみようと思います。


1. エアーコッキングガン

人間の手でスプリングを圧縮(コッキング)し、トリガー操作でスプリングを解放することでピストンを前進させ、その動作で圧縮された空気を使ってBB弾を発射するものです。
「エアコキ」と呼ばれることもあります。



腕力で発射準備をするので、パワーソースが必要なく、一番ランニングコストが安く済みます。極端な話、BB弾だけあればいくらでも撃つことができます。
一方、連射が結構大変、という欠点もあります。パワー規制されている今はともかく、昔はそれこそ足でスプリングをコッキングすることもあったと聞きます。まるでクロスボウですね。

構造が比較的シンプルなので、エアーコッキングハンドガンには安価なものが多いです。
一方、発射以外に余計な動作がなく精度を上げやすいことと、実銃でも手動式であり、操作をそっくりにできるということから、ボルトアクションライフルに採用されていることも多くあります。特に後者は、30mチャレンジ等の精密射撃に使われることもしばしばあります。


2.ガスガン

液化ガスが気化する力を利用して発射する方式です。ピストンのコッキングが不要なので、装填操作が軽く、連射しやすいという利点があります。一方、液化ガスが気化しにくくなる低温下では、作動に支障が出やすくなります。
ガスガンには大きく分けて「固定ガスガン」「ガスブローバックガン」の2種類があります。


2.1 固定ガスガン

固定ガスガンは、実銃のスライドやボルトに相当する部分が固定されているか、または手で動かすようになっていて、ガスは発射にだけ使われます。



リボルバー、ボルトアクションライフル、ポンプアクションショットガン等の手動式の銃であれば、実銃同様のかなりリアルな動きが楽しめます。
一方、オートマチックガンでは、リアルさに欠けますが、安価であるというメリットがあります。また、ガスが銃口からしか外に出ないため、サウンドサプレッサーを使用すると、発射音を小さくすることができます。


2.2 ガスブローバックガン

ガスブローバックガンは、ガスの膨張力を発射のみならず実銃のようなスライドやボルトの後退にも使うものです。燃費は悪いですが、リアルな作動が楽しめます。「ガスブロ」と呼ばれることもあります。



以前は主にオートマチックハンドガンに使われる方式でしたが、現在はアサルトライフルのようなオートマチックロングガンにも採用されています。モデルによっては実銃の小口径モデルに匹敵する反動を楽しむことができますし、中身もモデルガンと見まがうようなリアルな構造になっている製品もあります。
ただし、反動が大きいので、連射した時の命中精度には劣ります。とはいえ、これもリアルさのひとつとして楽しむものでしょう。


3.電動ガン

電動ガンは、エアーコッキングガンのコッキングをモーターとギアで行うものです。完全に自動で動作するので、指一本で数百発を一気に撃ち込むこともできます。電源はニッケル水素バッテリーやリチウムポリマーバッテリーからとるものがほとんどですが、一部子供向けのモデルでは、乾電池を使用するものもあります。



大抵のモデルではフルオートマチック射撃が可能で、サバゲーでは強い味方になります。
かつては作動のリアルさに欠けるモデルがほとんどでしたが、最近は発射と同時に内蔵のウェイトを動かすことで反動を再現したり、弾切れになったら自動的に作動を停止させたりといった、ギミックを搭載しているものもあります。
基本的にアサルトライフルやサブマシンガン等のオートマチックロングガンが主流ですが、一部オートマチックハンドガンでも採用されています。


まとめ

エアガンのうち、サバゲーに使うのか、標的射撃に使うのか、それともモデルガン的に楽しむのかによって、これらのどれを選ぶかが変わってきます。
最初の1丁としては、サバゲーに使う場合は電動ガンを、モデルガン的に楽しむのであればガスブローバックガンを選べばいいでしょう。標的射撃の場合は、スピードシューティングはガスブローバックガン、精密射撃はエアーコッキングガンになるかと思います。

もちろん、慣れてきたらほかの種類を買ってみて、好みのものを選ぶのが一番です。お気に入りの一丁が見つかるといいですね。

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